ハクビシンの「足跡の特徴」と他の動物との違い

ハクビシンの「足跡の特徴」と他の動物との違い

山林の近くに家を構えていると、山から出てきた各種の害獣の被害を受けることがあります。

イノシシやアライグマなどさまざまですが、なかでもハクビシンは家の中まで侵入してきますし、あらゆる食べ物を食い荒らすので農家にとっても悩みの種です。

害獣は足跡でその持ち主がある程度わかるため、もし足跡を家の近くで見かけた場合は写真などに撮って観察するのが良いでしょう。

ハクビシンや、代表的な害獣の足跡の特徴について見ていきます。

ハクビシンの足跡は五本指&爪が特徴!

ハクビシンの足跡は五本指&爪が特徴!

害獣対策を行うためには、まずどのような種類の動物が家や畑の近くに出没しているのかということを知るのが大切です。

そのために手がかりとなる、足跡やフンなどの状況からその動物の種類を特定するということが必要になります。
ただ種類によってはフンなどを人里の近くに落とさない動物もいますので、足跡で見分ける方が汎用的でしょう。

ハクビシンの足跡はかなり特徴的であり、それほどくっきりと残っていなくても特定が可能ですので、明るい時間帯に足跡の写真などを取っておくのが良いでしょう。

ハクビシンの足はちょうど人間の足のように、縦長の足の裏に指が五本、前方向へ伸びているのが特徴です。
それぞれの指からは長めの爪が生えているため、全体的に縦に長い足跡が残っていればハクビシンがその周辺に生息している可能性が高いといえます。

爪が長いのには理由があり、もともと身軽で木登りなども得意なハクビシンは、この爪をしっかりと木や壁などに食い込ませて高い所へ登るのです。

屋根裏などに潜むことの多いハクビシンにとって、なくてはならない部分といえます。
この爪に気をつけて観察することでハクビシンの足跡だとしっかりと鑑定することができます。

ちらっと見かけた程度では他のタヌキなどの動物と区別が難しいので、足跡によって判別することで専門の業者に適切な対策を依頼することができるというわけです。

犬などを飼っている場合でも、犬の足跡とは全く違うため見間違う可能性は低いでしょう。
縦長で爪の長い足跡を見かけたら警戒が必要です。

移動中と停止時で足跡が変わる!

移動中と停止時で足跡が変わる!

昔の探偵小説などでは、足跡から犯人に関する多くの情報を得るという描写がありますが、あながち間違いではありません。

動物学の研究者も、足跡を追うことでその相手の行動パターンや食生活、習性などを詳しく知ることができるのです。
ただ単に動物の種類を鑑定するだけではなく、その生き物がどのように行動しているかという情報まで得られるため、しっかりと観察しておくことが重要になります。

比較的わかりやすい特徴として、走っている時と止まっている時の足の形の違いに着目するのが良いでしょう。
人間でも同じことですが、急いで歩いていたり走っている時には足の前方部分しか地面につけずに、移動することになります。
当然足跡は指を含む足の裏の半分程度しか残っていませんので、小さくそして深い跡が残るのです。

逆に、長くその場に立ち止まっている場合には、足の裏全体を地面にぴったりとくっつけていますので、縦長で比較的浅い跡が残るでしょう。
この二つの違いを知っていれば、家や倉庫畑のそばでどのような行動を取っているかということがよくわかります。

例えば家の外にある食料貯蔵庫の前で縦長の足跡が多く観察されたならば、その周辺を嗅ぎまわっていることになるのです。

ここに食べ物があるとわかった以上は、再びやってきて荒らす可能性があるので、非常に警戒する必要があります。
逆に小さく走った足跡だけが残っている場合には、単に家や畑のそばを通過しただけということも考えられますので、警戒の必要はやや少なくなるでしょう。

どのルートを通って移動しているかがわかれば駆除する際にも有効ですので、観察しておくことが大切です。

他の動物の足跡との違い

他の動物の足跡との違い

家の近くで何らかの動物の足跡を見つけた場合、その鑑定をしておくことが非常に重要になります。

動物によってはそれほど人家の近くには来ず、問題がないものもいますが、中にはハクビシンのように人間の生活領域にどんどんと入ってきて害をもたらす動物もいるからです。

なお、野生動物は動きが素早いので、ちらっと見ただけでは区別がつかないということもあるでしょう。
そのためハクビシンと似た動物の足跡の見分け方について解説していきます。最も行動範囲がハクビシンと重なりやすいタヌキについてですが、タヌキの足跡は指が四本であり、ハクビシンと違って縦長ではなく大きな肉球の跡がつきます。
猫に似た形をしていると覚えるとわかりやすいです。

さらにタヌキは普段爪を隠しているので、基本的に爪の跡はつきません。丸っこく爪のない足跡を見つけたらタヌキだと考えてよいでしょう。

区別が分かりやすいものとしては、アライグマが挙げられます。
その名前の通り手で食べ物を掴んで洗う習性のあるアライグマは、足の裏に対して指が長く、全体的に人間の手のような形の足跡を残すのです。
五本指で爪がある点はハクビシンと同じですが、こういった特徴から見分けることができます。

やや珍しい動物としては、アナグマも外見がハクビシンに似ているため足跡で区別するのがお勧めです。

アナグマの足跡はタヌキやハクビシンと違ってかなり横に幅が広く、縦の長さはほとんどありません。
五本指で爪があるのは同じですが、その名前の通りに穴を掘る動物ですから爪がかなり太く長いという特徴もあります。

この辺りのポイントを踏まえて足跡を区別しましょう。

家の周りでハクビシンの足跡を見つけたら注意!

家の周りでハクビシンの足跡を見つけたら注意!

自宅や田畑、それに倉庫などの近くでこういったハクビシンの足跡を見かけた場合には、その害から家財を守るために大きな注意が必要となります。

ハクビシンは小柄な獣であり、人間に直接襲いかかるようなことはしませんが、小さな体を活かしてどんな隙間にも柔軟に入り込んでいきますし、垂直の壁や雨樋なども平気で登れるため、家の中に侵入して食べ物などをあさる危険性もあるのです。

ハクビシンは基本的に雑食性であり、穀物やパンなども大好物で、肉や魚、野菜、昆虫、果物などあらゆる人間の食べ物を食べ散らかします。
特に果物が好物であり、香りの強い食べ物は簡単に見つけてしまうので、生ゴミの日に出した果物の皮なども引きずり出してしまうことがあるのです。

衛生的に問題があるのはもちろんですが、ゴミを散らかされるとその臭いで他の動物も寄ってくるという危険もあり、放ってはおけません。畑などで作物を作っている方の場合、さらに深刻な被害が考えられます。一つあたりが高価な果物農家では、ハクビシンによる被害額が非常に大きいものとなりますし、

イノシシなどと違って小柄な体格ですので柵を作っても隙間から抜けられてしまい、侵入を防ぐのがなかなか困難なのです。古い木造家屋には隙間も多く、足がかりもたくさんあるため屋根裏などに侵入されて病原菌を撒き散らすということも考えられるでしょう。

こういった様々なリスクを防ぐためにも、ハクビシンの足跡を見かけたらすぐに専門の業者に依頼し、対策を立てるということが重要です。

まとめ

家の近くに害獣があらわれた場合、慌てずにまずはその正体を突き止めることが重要です。

姿かたちからはなかなかどの種類なのかがわからないものなので、足跡をしっかりと確認して見分けておきましょう。

特にそれがハクビシンであれば、なるべく早めに専門の業者などに依頼し、対策をたてておくと安心です。

野生動物のなかには病原菌を持っている場合もありますので、くれぐれも直接自分で接触するようなことは避けておきましょう。